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 リニューアル第二号は、「石井修から竹原義二へ─建築構想力の継承と転回」。
 竹原風とでもいうべき、素材の力に肉薄した個性的な作品を打ち出す建築家・竹原義二。
 その独自の建築観の萌芽は、いまからおおよそ30年前、石井修氏の門戸を叩くところから始まりました。
 若き竹原青年が初めて担当した物件は、石井修氏の自邸「目神山の家1/回帰草庵(1976)」。
 天に向かって屹立する棟と地に潜る棟からなる構成、荒々しいコンクリートと優しい木の表情など、相反する要素が一つにまとめあげられたこの自邸は、竹原青年に強烈な印象を植え付けました。
 建築の構想力(イマジネーション)は師から弟子へと継承され、そして独自の転回を経て、竹原氏の自邸「101番目の家(2002)」へと結実します。
 今号ではこのような時間の流れがつくる建築の「厚み」を、本誌編集長・平良敬一を交えた座談会や、あらたに撮り下ろしたそれぞれの自邸から探るとともに、さらに、竹原氏の一連の大断面木軸の作品群および、構造形式の異なる最近作をディテールを含めて紹介。
 一言では語りえぬ竹原建築の魅力に迫ります。


特集「石井修から竹原義二へ」より。写真の住宅は「101番目の家」(設計=竹原義二/無有建築工房)

   


石井 修 略歴
1922年奈良県生まれ。1940年吉野工業学校建築科卒業。大林組、海軍建築部、陸軍航空隊などを経て、1956年美建・設計事務所設立。現在に至る。

竹原 義二 略歴
1948年徳島県生まれ。1971年大阪工業大学短期大学部建築学科卒業。大阪市立大学富樫研究室を経て、美建・設計事務所勤務。1978年無有建築工房設立。2000年大阪市立大学大学院生活科学研究科教授。現在に至る。



 


 


2006年6月号 目次

巻頭言……平良敬一

特集 石井修から竹原義二へ 建築構想力の継承と転回

石井修自邸 目神山の家1/回帰草庵(1976〜)
座談会 二つの自邸が語る構想力の連続
  ……石井 修×竹原義二×平良敬一

竹原義二:ハイブリッド住宅の魅力
1 自邸101番目の家にみる奔放な木軸表現

2 自邸に至る大断面木軸の系譜
芦屋の家
 不揃いの広葉樹が領域を囲い取る面を構成する
箱作の家
 RC壁と拮抗する大断面木軸
六番町の家
 門型フレームと大断面が織りなす空間
泉北の家
 大断面の壁柱と垂木が生む力強い空間
夙川の家
 狭小敷地に大断面木軸がつくる自由な開口部
海椿葉山
 素の材料が織りなす大胆で細やかな空間
土と陶の工房 美乃里
 屹立するコンクリートと同じ強さをもつ木軸

3 構造形式の異なる最近作5題
岸和田の家
 ガラスのカーテンウォールで居住空間を包み、光・風・緑を多角的に取り込む
河内山本の家
 切妻屋根の木造住宅・垂木の連続が空間に奥行きを出す
北恩加島の家
 単純なフレームの中に、内部空間と外部空間を交互に組み込む都市型住宅
粉浜の家W
 「押し家工法」を用いて施工したプレカット集成材の木造空間
都島の家
 内包された外部空間が内部空間と外部空間を一体化する

詳細図集
竹原義二のディテール

連載
身近な歴史の再発見−登録文化財の建物から 最終回
 ……文=堀金良臣 写真=小野吉彦
いま在るもの 都市の里山−玉川上水 第7回
 ……写真=加藤嘉六 文=安藤邦廣
時を超えて生きる 第6回
町に開かれたW.M.ヴォーリズの木造郵便局舎
  ……文=山形政昭



   


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