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 時代の変様とともに移り変わる都市型住宅。実は、ヨーロッパ等を見てみると集合住宅が主流で、戸建て住宅の多様な展開は、日本独自のものだと言えます。
  そこで本特集では、まずは住居学の分野で数々の著作がある後藤久氏に世界史的視座から捉えた都市型住宅を考察してもらいます。
  次に、近年は設計だけでなく文筆活動にも熱の入る趙海光氏、そして気鋭の若手論客として知られる日埜直彦氏を招いて、現在の日本における戸建て住宅のデザイン潮流を分析してもらいます。もちろん、作例紹介も充実。編集部の独断で戸建て都市型住宅を6テーマに分類、テーマ毎に過去の代表的な例と新作を紹介していきます。
  そして特集の最後では、6月号でも特集した竹原義二氏が、狭小住宅の解法を指南してくれます。
  都市において戸建て住宅を設計する上でのヒントが随所に散りばめられた特集です。



特集「いまなぜ都市型住宅なのか。」より。テーマの一つ<住むための技術>。代表例として「TH-1」(設計=朝倉則幸)と「阿倍野の家」(設計=すがアトリエ/菅正太郎)を紹介

   


 


 


2006年8月号 目次
特集 いまなぜ都市型住宅なのか。

世界史のなかの都市型住宅を展望する
  ……後藤久

座談会
都市型戸建て住宅の多様化の底流に
六つの類型が見えてくる
 ……趙海光・日埜直彦・平良敬一

類型1
都市に住む意志 ―塔の家・住吉の長屋
  ……日埜直彦

kh 設計=長田直之/ICU
 都市環境と関わりながら存在する小さくも濃密な空間
神宮前の家 設計=内田繁
 茶室と仕事場を備えた職住一体の住宅

類型2
囲い地としての住宅―COSMOS・親緑住居
  ……趙海光

ドッグコートハウス 設計=アトリエガク/山本学
 目隠しルーバーの内側に中庭とルーフデッキをつくる
T−house 設計=松本明建築研究所
 囲いと連続、奥行、開放をつくる

類型3
自然を取り込む―積層の家・麦の家
  ……趙海光

本間さんの家 設計=西久保毅人、原由美子/
ニコ設計室+名和研二/なわけんジム

 街との連続感・空との連続感
SHADE 設計=岸上勝彦+明建築工作舎
 グリッド状の平・断面構成に、
 風と陽光のうつろいと共に変化する領域

ABSORB 設計=岸上勝彦+明建築工作舎
 ガラスブロックの界壁が外部環境と室内の
 緩衝帯として機能する

MAKU 設計=岸上勝彦+明建築工作舎
 帯状の幕に捲き込まれた私的領域と
 隅に配された庭で環境を整える


類型4
都市を構成する家族
―ホシカワキュービクルズ・箱の家−1
  ……日埜直彦

中目黒の家 設計=渡辺康建築研究所
 どの場所にいても家全体が感じられる
関町の家 設計=長浜信幸建築設計事務所
 二棟の「隙間」をデザインする

類型5
住むための技術―TH−1・阿倍野の家
  ……趙海光

箱の家−112[神宮前計画] 設計=難波和彦+界工作舎
 事務所を1階に備えた箱の町家
大西町の家 設計=宇野友明建築事務所
 小高い丘に浮かび上がる鉄板の家

類型6
都市に開く―熊取の家・神楽坂の家
  ……日埜直彦

foo 設計=松野勉・相澤久美/ライフアンドシェルター社
 様々な人たちと共有する
 住宅兼事務所兼オープンスペース

傍滴亭 設計=百々泰一/百々建築設計事務所
 都市の機能とリンクさせることで
 都市に開いてゆく小住宅


狭小住宅をどう解くか―竹原義二

今月の作品
古民家<赤壁>
 設計=古民家再生工房/矢吹昭良建築設計事務所


連載
いま在るもの 都市の里山―玉川上水 最終回
 ……写真・文=加藤嘉六
時を超えて生きる 第8回
 木骨石造倉庫をアートの発信地に
 太郎吉蔵の再生 ……文=角幸博

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