『住宅建築』9月号は、いまの住宅に息づく「和」を見つめる建築家を取り上げます。

茶室に代表される、いわゆる日本建築の世界は、形式的で、なおかつ掛け軸や花器などの調度品も欠かせないことから、魅力的とはいえ、つい敬遠しがち。
しかし建築家・木原千利は、現代の住宅にも「和」のエッセンスを取り入れることは可能だと主張します。
形式主義に陥らず「和」の本質を追求し続けてきた木原が出した答えとは何か。
本特集は、木原建築の原点ともいえる「傘の家」とともに、最新作4作を紹介。
また新鋭の建築史家が、戦後建築史における木原千利の位置づけを考察。
現代の住宅に「和」を息づかせることは可能か。理論と実践の両面から迫ります。
特集以外でも、岡山の神家昭雄、沖縄の前田慎と友利正という、それぞれの地域から自らの立脚点に根ざした建築家の住宅を紹介。
そして、5ヶ月が過ぎ、なお復興活動が続く能登半島の現在の姿をリポート。
我々の住まいと、それが拠って立つ日本という場所との関係を、改めて考えます。

特集「木原千利――現代の住宅に「和」を息づかせる」より。「和」のエッセンスが凝縮した、詳細図集。
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「岡山の地に暮らし、設計する 神家昭雄の仕事三題」より。「黒のアトリエ」(写真=大橋富夫)
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木原千利(きはら・ちとし)略歴
1940年大阪府生まれ。1972年木原千利建築設計事務所設立。1995年木原千利設計工房に改称。2002年〜関西大学工学部建築学科非常勤講師
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