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『住宅建築』今年最後の号は、建築家・益子義弘を特集します。


かつて永田昌民氏(4月号特集で紹介)と共にM&N設計室を設立。現在は益子アトリエとして設計活動を続けるかたわら、今年度まで東京芸術大学の教授を務める、建築家の益子義弘氏は、堀部安嗣、八島正年などの建築家を育てながら、幾多の住宅をつくり出してきました。
奇抜さや派手さを誇るのではなく、場所と日々の生活の結びつきを丹念に追究して生まれた住宅からは、ライトやアアルト、レーモンドといった先達への憧憬、師・吉村順三から受けた薫陶、そして何より1970年代にアメリカで展開した「草の根の建築」への共感が見て取れます。本特集は、建築家・益子義弘の原点である自邸・新座の家の現在の姿、そして近作5題の、何気ない所にも配慮の行き届いたプランに重点を置いて紹介します 。



特集「益子義弘――土地・家・生活を見つめて」より。益子氏の設計活動の原点である自邸「新座の家」(1970〜)の現在の姿
 



特集「益子義弘――土地・家・生活を見つめて」より。新作5軒の平面図には、寸法と共に設計上のポイントを併記
 

益子義弘(ますこ・よしひろ)略歴
1940年東京都生まれ。 1964年東京芸術大学美術学部建築学科卒業。 1966年同大学大学院修士課程修了、常勤助手。1973年MIDI総合設計研究所。1976年M&N設計室主宰。1984年東京芸術大学美術学部助教授 。1989〜2007年同教授


   



 


 


2007年12月号 目次

特集
益子義弘
土地・家・生活をみつめて

序章:環境へのまなざしと居場所の骨格
創作の原点・新座の家にて
 ……文=益子義弘 写真=佐藤秀明

2棟それぞれの居場所
 三笠の山荘

中庭を中心に居場所が囲む
 調布の家

動線の中心となる南の縁側
 仙台の家

風・日差し・風景を受け止める2階の居場所
 野火止の家

オートマティックに組みあがる場と空間のかたち
 昭島のアトリエ

作品
三世帯の繋がりと場所性
山手の家
 八木建築研究所

ガラスブロックで繋がる四つの白い箱
石町の家
 竹ノ内一雄設計事務所

三連続の戸建集合にみる共生のしつらえ
三軒繋がりのコートハウス
 TAC濱田建築設計事務所

巻頭鼎談
日本の都市・郊外の行方を問う
 ……蓑原敬×齊木崇人×平良敬一

特別記事
旧安田楠雄邸庭園
――市民運動から始まった建築保存
 ……松塚昇、伊郷吉信、角野茂勝、多児貞子

小舞土壁の存続と普及への一歩
――「告示仕様」と「地域仕様」の土塗り壁実大面内せん断試験
 ……香川・土壁ネットワーク、四国職業能力開発大学校

隔月連載
アジアの集落――その暮らしと空間 第6回
モン族の暮らし ルアンパバン県マック・プック村・ラオス
 ……写真=栗原宏光
   文・作図=平田智隆・東嶌孝明・芹沢雄太郎・細貝雄
   (芝浦工業大学・畑聰一研究室)

連載
伝統技法を活用した自由な現代木構法 第7回
間伐材を木構造に
 ……増田一眞

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