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『住宅建築』6月号は、鉄板から木造の接合金物まで、住宅に関わる金属について考えます。


いま外壁材として鉄板が注目され、様々な建築家による独自のアプローチで、多様な形状、使われ方が試みられています。 本特集は、その中から代表的な例を紹介すると共に、建築家、構造家の立場から、建材としての鉄板の可能性について発言してもらいます。


第1特集「鉄の家」より。「鉄の教会」(設計=木村博昭+Ks Architects、写真=杉 野圭)
 



第1特集で取り上げている鉄板のパイオニアとして誰しもが思い浮かべるのが、この建築家でしょう。 特集を始める前に、鉄板を使った代表作の「幻庵」と「開拓者の家」、これらがつくられるきっかけとなった師匠的存在の「川合健二自邸」、そして構法は異なれど意識としては共通しているという近作の「ひろしまハウス」を、今回撮り下ろした写真により紹介、建築家自らもそこに込められた思いを語ってくれます。


特別記事「石山修武 共に自己表現する建築たち」より。「ひろしまハウス」(設計= 石山修武研究室、写真=大橋富夫)
 

石山修武(いしやま・おさむ)略歴
1944年生まれる。1966年早稲田大学理工学部建築学科卒業。1968年同大学院修了。現在、早稲田大学理工学部建築学科教授。

主な受賞作品
1985年「伊豆の長八美術館」で第10回吉田五十八賞、1995年「リアス・アーク美術館」で日本建築学会賞、及び第13回軽金属協会建築賞受賞。1996年「ヴェネチア・ビエンナーレ建築展」金獅子賞、1998年日本文化デザイン賞1999年織部賞、2001年度芸術選奨文部科学大臣賞受賞。



住まいの構造安全性能は、それを構成する材料の強度だけが決めるのではなく、建物全体のバランスと適切な計画と、補修・維持管理により担保されるものです。 本特集では、その中でも接合金物の使い方に注目し、根本的な考え方から、その効率的な使い方、そして建築の表現にまで昇華した例を紹介します。


第2特集「構造安全と接合金物」より。Be-h@us(構法=NPO法人Be-WORKS、設計=OM 研究所、写真=田村収)
 


   



 


 


2008年6月号 目次

特別記事
石山修武
共につくり続ける

ひろしまハウス
  広島とカンボジアをつなぐ平和への祈りの空間

「人間と建築」の歴史について考える
 ……渡邊大志

共に自己表現する建築たち
――ひろしまハウス・開拓者の家・幻庵・川合健二自邸
 ……石山修武

開拓者の家
  12年の歳月を要したセルフビルドの住まい
  いまもなお住みながらつくり続ける

幻庵
  移ろう時間を楽しむための小さな庵

川合健二自邸
  自給自足を目指す30坪のコルゲートハウス

開拓者の家・幻庵・川合健二自邸図面


第一特集
鉄の家

鼎談
鉄から読む建築の性能とテクノロジー
 ……梅沢良三×木村博昭×小玉祐一郎

IRONHOUSE
椎名英三建築設計事務所+梅沢建築構造研究所
 サンドイッチパネル構法と
 コールテン鋼錆仕上げによる鉄の質感

詳細図

3 in 1 House
木村博昭+米原慶子/Ks Architects
 鉄板住宅の原点――鉄材を面で使う実験的住宅

Float House
木村博昭+Ks Architects
 リブ付鋼板のユニットパネルによる住宅

鉄の茶室
木村博昭+Ks Architects
 一体型厚9mmスチールシート造

スチールの展開
――鉄の教会/DOCOMO Shop

NYH
aat+ヨコミゾマコト建築設計事務所
 薄鋼板セミモノコック構造による鉄の柔らかな表現

対談
皮膚のような構造体としての鉄
 ……ヨコミゾマコト×鈴木明

ガラス作家のアトリエ
坂茂建築設計・慶応義塾大学環境情報学部 坂茂研究室
 Lアングル材の躯体構造


第二特集
シリーズ・在来技術をカスタマイズする5
構造安全と接合金物

木造建築の接合部/接合金物の性能
 ……大橋好光

事例:
 「和」を支える鉄の力/木原千利
 Be−h@us/秋山東一

木造住宅の接合金物の使い方とディテール
 浦岡健志、野口泰司、半田雅俊、松澤静男/家づくりの会


連載
アジアの集落――その暮らしと空間 第9回
北タイ ラフ・ニ族の暮らし ジャトーブー村
 ……写真=栗原宏光、文=芝浦工業大学・畑聰一研究室

伝統技法を活用した自由な現代木構法 第12回
曲線材利用の可能性(その二)
 ……増田一眞


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