『住宅建築』11月号は、素材とディテールの関係について好対照な捉え方をする事例を紹介します。

いま注目を浴びている建築家をディテールという側面から紹介しているシリーズ・ディテール選集。
これまで、宮本佳明、手塚貴晴+手塚由比、眞田大輔+名和研二/すわ製作所という3組を紹介してきました。
4回目となる今回は、特別拡大版として、隈研吾を紹介します。
隈研吾建築都市設計事務所の仕事7題から、住宅設計のヒントともなる屋根廻りや開口部などを中心として、特徴的な詳細図面を豊富に取り上げる他、版築ブロックを製作した左官職人の久住章氏や、細い割竹を組む簀虫籠の技術を再現した金沢の棟梁・中田秀雄氏、瓦や大谷石を施工した職人さんのインタビューを交えながら、材料の世界へと踏み込んでいきます。
また、東京大学で生産分野の研究に携わる松村秀一さんとの対談などを通して、建築の「設備」「構造」「仕上げ」から成り立つ仕組み、社会状況への問題提起を行います。

第1特集「隈研吾のディテール」より。「高柳町陽の楽家」
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天井と壁、壁と床、または天井と天井など、部位と部位がぶつかり合う場所や、木とコンクリート、木とボード類など、異なる素材がぶつかり合う場所をどう納めるか。設計者なら誰しも直面する問題でしょう。空間の意図や素材の特徴をふまえつつ、どうしたらきれいに、さりげなく納められるか。住宅設計の巧者・小林真人氏に、その手法を聞きます。

第2特集「空間と素材の演出」より。小林真人建築アトリエにおける合板の標準納まり
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住宅にとって場所性が希薄になりつつある今、札幌で活動する建築家・赤坂真一郎の住宅は、場所に対し素朴かつ力強い存在を示しながら、不思議と泥臭さとはかけ離れたミニマリスティックな造形をしています。2軒の住宅と1軒のギャラリー増築から<確かな存在のある透明感>とでも言うべき魅力を感じてみてください。

特別記事「場所の詩学」より。モリ・ノイエ(設計=アカサカシンイチロウアトリエ、写
真=阿野太一)
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隈研吾(くま・けんご)略歴
1954年神奈川県生まれ。1979年東京大学建築学科大学院修了。1985〜86年コロンビア大学建築・都市計画学科研究員Asian Cultural Council給付研究員。1987年空間研究所設立。1990年隈研吾建築都市設計事務所設立。1998〜99年慶応義塾大学環境情報学部特別招聘教授。2001年〜慶応義塾大学理工学部教授
主な受賞/1997年日本建築学会賞「森舞台/登米町伝統芸能伝承館」、1999年ボストン・ソサエティ・オブ・アーキテクツ・アンビルト・アーキテクチャー・デザイン・アワード受賞、2001年村野藤吾賞、建築業協会賞「馬頭町広重美術館」、2007年ベスト・ニューグローバルデザイン賞「ちょっ蔵広場+宝積寺駅前グリーンシェルター」
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