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代表編集者からのメッセージ


新たな創造への道

 1975年『住宅建築』創刊号において私は、希望を込めて「すぐれた住宅建築は建主、設計者、施工者のあいだに成り立つ知恵の交流と共感と信頼関係の積み重ねがあって初めて成就する」と書きました。この思想を愚直なまでに追求した結果が、昨年の秋に新宿で開催された創刊30周年記念「みんなでつくる家 展」だったのです。
  しかし現実的には、まだまだ重大な問題を含んでいると言わざるをえません。つまり建主と設計者と施工者の間には、明治以来現在に至るまで、未だ埋め難い亀裂があるのです。
  設計者と施工者との間に従属関係はあっても対等の関係があるとは言い難い。建主と施工者の関にしても、かつてのような旦那衆と職人のような信頼関係は薄れています。ましてやメーカーによる工業化住宅、商品化住宅においては、言うまでもありません。
  だからこそ私は設計者=建築家に、建主との深い繋がりをつくり出し、それを職人たちの仕事のレベルアップに繋げる、そんな三者の軸となって新たな創造への道を築いていく役割を期待したい。
  そして『住宅建築』は、そんな建築家を後押しする存在でありたいと思っているのです。

平良敬一(月刊「住宅建築」代表編集者)




   


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